和装コスプレイヤーも知っておきたい刀剣女子向け入門書

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コスプレの中でも、和装系で戦うキャラクターとなれば、刀は必須アイテムだろう。刀をもつということは、刀についての知識もたずさえていなければならない。

しかし、刀なんて日常的に目にするものではないし……というのは、昔の話。「刀剣女子」が増えたおかげで、刀に関する情報やイベントも増えている。

日本刀を通じて「日本」を知る

「歴女」なる言葉が流行してから、もう何年にもなる。引き続いて「刀剣女子」が登場した。コスプレイヤーと両刀の人もいるかもしれないが、「刀剣女子」の対象は本身だ。

「刀剣女子」は斬れば血の出る刀を何十万も出して購入する。あるいは、イベントに参加する。愛する対象にのめり込む姿はコスプレイヤーも共感できるものだろう。

刀や武具はもともと熱心なファンが存在する分野ではあったが、刀に夢中な女たちが新しい流れを作っている。「刀剣女子」を意識したイベントが増え、関連書籍も売れている。

日本刀はその名の通り、「日本」を語るのに欠かせないもの。少し知るだけでちょっとした場での話題にもなるから、「目貫」や「鎬地」ぐらいは覚えておきたい。

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「切羽詰まる」の語源も刀から

「刀剣女子」向けの書籍は、これから刀について知ろうという人にも読みやすい。歴史群像編集部による『図説 日本刀入門』も現在の流れに乗って出てきたムックである。

とりたてて女性向けの内容ではなく、初心者向きに親切なつくりになっている。オールカラーで巻頭の折り込みページ以下、名刀・国宝の図説がならんでいる。

「刀の構造と名称」といった基本も見開きでていねいに説明されており、
「おおー、これが切羽詰まるの切羽か」
など目でみてわかるようになっている。

見どころは「日本刀のできるまで」で、玉鋼(たまはがね)から総仕上げまで8ページも使って、写真とイラストでくわしく紹介されいている。

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読み物ページで土方歳三の刀の話も

こういうのを見ていると、なんか刀が欲しくなってきたーという人のために「刀の買い方」まで指南してくれる。購入後の手入れや鑑賞法まで載っているから、心配はいらない。

その他、刀剣の歴史(変遷史)や昔の人がどのように刀を身にまとっていたか、など。「楠木正成の愛刀・景光」や「土方歳三と和泉守兼定」といったストーリーの数々。

景光と兼定は、巻頭の図説でも取り上げられているから、あわせて読むとよくわかるという仕組み。これだけ目を通せば、だれでも、ひと通り刀について語れるようになる。

ありがたいのは、大判で紙質が軽い。美術工芸品などを扱った書籍は、重たくて読むのにたいへんなものもあるけど、気軽に手にとれる。値段も手ごろだ。
 
 
 『図説 日本刀入門』 ⇒ 詳細はこちら
 
 
※こちらの原稿は、2015年10月の記事を改稿の上、再掲したものです。